日産GT-Rオーナー限定の走行会が、１０月２２・２３日に開催されました。場所は７月に開催されたのと同じ『仙台ハイランドレースウェイ』、GT-Rのホームコースです。

　１日目は、仙台ハイランドで行われているR35の開発現場の見学です。通常なら、一般の人が決して見ることができない、生の実験・開発風景を間近で見学することができます。

　どのスタッフの顔も真剣そのもので、まさに戦場といった感じの緊張感が漂っていました。

　そこでは、北米に続いて来年から発売が始まる欧州仕様の最終チェックと、近々発表が予定されている高性能モデル。

　そして、NISMOから発表されたクラブスポーツパッケージのサーキットテストも同時に行われていました。

　約550万円のパッケージを装着したR35が全開でストレートを立ち上がって、１コーナーへ飛び込んで行きます。ノーマルとはひと味違うマフラーサウンドを聴いたのも初めてでした。

　翌日には、この車を試乗することもでき、ノーマルとの違いを実感できました。サスペンションとタイヤの効果はサーキットで確実に実感できるだけの違いがあります。

　実験の見学終了後に、宿泊予定の仙台ロイヤルパークホテルへ移動し、開発スタッフと走行会参加者が一同に会しての懇親会です。
パーティー会場では、参加者と開発者が交互にテーブルに座ってコース料理を食べながら歓談しました。実際にR35を作っている人たちを身近に感じることができる瞬間です。普段聞くことができない開発の裏話や、自分の知らなかったR35の姿などで盛り上がりました。

　パーティーの終盤では、参加者へのプレゼントの抽選会も行われ、中でも目玉商品はニュルで７分２９秒を実際に記録した時に装着されていたブレーキーローターに水野さん、鈴木利男さんのサインが入ったものです。

　見事当選された、Ｕさん、おめでとうございます。

　サーキットレッスン当日は、前日とは違い、スタッフの皆さんもとても和やかな雰囲気で、R35オーナーと一緒に楽しんでいました。

　開発責任者の水野さんもとても楽しそうで、

　「シャッター押してあげる！」と言って

　水野さんが写してくれた写真です。

　７月は雨の中でのレッスンでしたが、今回は曇り空ながら路面は乾いた状態で、丸１日たっぷりと走り込むことができ、参加者は大満足でした。

　個別レッスンでは、同乗走行やプロが追走しながら無線でリアルタイムに細かいポイントを指示してもらえるので、どんどんレベルアップして行きます。

　とにかく、目一杯走ることができるので、最後の自由走行の時には、へばってしまう参加者もいました。

　コースサイドのレストハウスには、R35の1/8スケールモデルも展示されていました。価格は32万円!!

　さらに、オーナー限定でボディーカラーやホイールカラー、ナンバープレートまでオーナーカーとお揃いの特別モデルが39万円で発売されるとのことで、その先行予約も受け付けていました。

　プログラムの最後に用意されていた限界走行体験が始まることには、日も暮れ始めて、かなり暗くなっていました。

　そんな中、ライトを点灯して開発ドライバー鈴木利男さん、松本さん、神山さんの助手席でR35の本当の性能を体験できました。

　これは、スゴイの一言につきます。

　R35の限界性能を一般人が引き出すのは至難の業かもしれません。

　修了式を迎えるころには、参加者の顔はみな疲れ切っていましたが、それでもとても満足感でいっぱいでした。

　スタッフ全員に見守られる中で、水野さんからひとりひとりに修了証と記念品を手渡され、すべてのプログラムが終了です。

　参加者並びにスタッフの皆さん本当にお疲れさまでした。

　次回は来年７月の予定です。

－NOTE－
【開催場所】
　－車両実験見学/サーキット走行会：仙台ハイランドレースウェイ
　－懇親会/宿泊先：仙台ロイヤルパークホテル

【参加費用】
　28万円（税込み・振り込み手数料別）
　　　　（内訳）実験見学費、サーキット走行費、懇親会費、宿泊費、食費、
　　　　　　　　記念品、サーキット走行によるガソリン代
　※ホテルのお部屋にて使用された費用は個人精算となります。